審査 大樋先生評 
普通の展覧会はある程度趣旨が整っているので、その中で選ぶが、日本陶芸倶楽部の皆 さんの作品は多彩で楽しく、いろいろな角度から選ばせてもらった。
(大樋焼の家系にある立場上)お茶碗は他の物より厳しく見てしまう。形を作ることだけでなく、写真には写らない手の温もりというようなことも要求されていると思うので、手に取った時に何かを感じる要素があったらいいと思う.



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評:自分の作風が確立されていて、なお遊びや楽しみというのを忘れていない。アマチュアのひとつの行き着くレベルの高さを示している。プロが無駄と思えることを堂々とやっているのがすごい。
谷中耀子  「オペラ 魔笛 より」
大36.0×11.8×26.0pから小10.0×5.0×3.5pまで 13点
 

魔法使いの靴を創りたい。これがイマジネーションの原点でした。そしてモーツアルトのオペラ「魔笛」に出会い、その旋律にイメージを膨らませて作陶し、舞台転換の素早さ、華麗さを意識して動きのある絵付けを目指しました。子どもの頃の小さな夢の実現に、素晴らしいご褒美をいただいたことに感謝しています。

谷中耀子


評:昨年の独自の練込をさらにレベルアップさせた。とても丁寧な優れた作り。
堀田恭子  「練上亀甲文皿 絆」
26.0×3.0p 4枚
 


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評:非常にすっきりできているし、陶板の上に配したことが、非常にシャープ。シャ-プでありながら柔らかい。


志岐公子
「婦人像」
16.5×35.5×18.0p

 

  評:さらに発展して、もう一段ランクが上げら
  れたらもっとすごい物になる。

  

 
  木谷百合子
  「南瓜文釉彩小皿」
   13.0×2.0p 6枚



 

 

評:本年度審査委員長を予定しながら急
逝された三浦小平二先生へのオマージュ

 
  田辺良子
  「バオバブの木」
  12.5×26.5p

 


評:花器として秋草を生ける…、また少し大きいが蓋を中へ落として水指に…、と茶室で活
かせる。とても軽く造形も無駄がなく、よくまと
まっている。
 













大森昌子
「土の器」
32.5×13.0p


 

評:ある意味で荒っぽい。でもそこがいい





大野鞠子
「降霜」
37.0×7.0p



 

 

評:釉薬の流れが美しく、(今回出品の)茶碗の中ではこれが良い。

  


 
 岡本馨太郎
 「茶碗 雪映え」
  11.0×8.5p

 

 

評:楽しい!面白い!黒土の素材としての面
白さが活きている。

 


佐藤みどり
「冨士の裾野」
大32.0×40.0×3.0pから
小6.0×7.0×2.0pまで  14点

 

評:プロにはできない楽しさがある素直な作品。
技巧も凝りすぎず、さりとてそんなに単純でなく、
楽しんで作ったのがわかる。


 田辺京子
 「花達の傘立」
 24.5×42.5p

 






 

 



関  静 「鶏頭」

43.5×32.5p

 
 

 (敬称略)

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